音駒のマネは菅原さんの幼なじみ No.4

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そのあとすぐにブロックをスイッチして木兎さんのスパイクを黒尾さんがドシャットした。


『わああぁ！』



黒「たまには目立たせていただきます」

木「まだ一本ぽっちだ！！！！」








そのあと黒尾さんのジャンプサーブが炸裂した。


そのサーブが決まったのを見ていつも残ってサーブの練習をしていたことを思い出した。






黒「A、もう遅いし研磨と一緒に帰りなさい」


『でも......』


黒「でもじゃないです〜。これ以上遅くなると危ないし、俺が心配だから」


『でも黒尾さん、この量のボールを拾って、またうって、拾ってってしてたら大変ですよ......。

ボール拾いくらいなら私でもできますし、それに』


黒「それに？」


灰「研磨さん！もういっちょ！」


虎「研磨！こっちにもよこせい！」


研「帰りたい......。」


黒「…研磨もまだ帰れなさそうか。

んんー、わかったわかった、そんな真剣な目で見ないで。

黒尾さんその目に弱いから」


『あはは、なんですかそれ』


黒「じゃ、てつだってもらえるかい？」


『もちろんです！よろこんで！』


黒「くははっ、いいお返事。よっしゃ、やりますか」


『はい！』





そんな日常のなんてことない会話を思い出していると、いつの間にかリエーフ君がベンチに呼ばれてコートへと入っていった。




でも入ってすぐの研磨さんのトスに合わなくて、スパイクは決まらなかった。


さらに高く上がったボールを空振り、暴れる夜久さんを犬岡君が止める。




音駒は二回目のタイムアウトを取った。


猫「研磨、リエーフのこと頼むからな」


猫「お前、こういう時の表情は豊かだよな」


研「何もかも慌てすぎで力みすぎ」


灰「研磨さん！」


研「せめてボールくらいちゃんと見て、あと肘下げないで、スピードより高さを優先して」


灰「ううっ、ちょっと待ってそんないっぺんに！」


研「ちなみに全部今までに言ってることだから。まだまだ翔陽には及ばないね」







第一セットは梟谷にとられた。

猫「守備は理想の形になってきている。こっからは我慢比べだ。お前たち得意だろ？」



研「サーブも返球もできるだけ赤葦を狙って」


虎「セッターを牽制して木兎君に万全な体制で打たせないってことだな」


黒「山本よく牽制なんて言葉知ってたな！」


虎「漢字は書けないっすけど！」






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