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黒「あのツッキーがね......」
『月島君がブロックで活躍して光ってるのを見るたびに、
私黒尾さんのこと思い出して、やっぱり黒尾さんすごいなあって思ってたんです!』
黒「......!」
『今のブロックよく黒尾さんが注意してたやつだなあとか、
リードブロックきき始めたときに、
黒尾さんがよく「リードブロックは最後に咲うブロックだ」って言ってたなあとか!』
黒「ほんと......いや、ツッキーの実力ですよ。
俺は教科書的なやり方を教えただけでそれを実践で使えるように、
しかもウシワカに通用するまでに鍛えたのは紛れもなくツッキー自身でしょ?」
『……ふふっ』
黒「え、なんですか」
『ほんとにカッコいい人ですよね黒尾さんって!
今のとこもっと俺のおかげってどや顔してもいいくらいなのに......ほんと、すごいです』
黒「……ど、どーも」
『えっ、照れてます?』
黒「照れてないですうー。ほめられなれてないだけですうー」
明らかに照れ隠しのようなそのいい方にお互い目を合わせて、ふはっと笑った。
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黒尾side
試合を見てきた高めのテンションのまま、Aは楽しそうに話し続けていたけれど。
『それで……考支、くんが……たのしそうで……』
話しながら首がカクンッとなり、ついに話し声も聞こえなくなった。
知らない人の方へ傾くAの体を俺に預けさせるように腕を回して頭を撫でる。
これくらいは、許されるでしょ
ただの自主調整とはいえ、練習にAがいないとやはりいつもと雰囲気が全然ちがくて。
山本もリエーフもいつもより調子が悪いように見えた。
夜久も海もその雰囲気は感じ取っていたみたいで
「今日なんか空気が重てえ!」
「んーやっぱりAがいないと華やかさがないね」
という会話を何度か聞いた。
俺も家に帰るつもりだったのに無性にAに会いたくて、迎えに来てしまったしな……。
迎えに来た、というと聞こえはいいけど完全に俺のAの顔が見たいっていう、要はわがままだ。
でも顔が見れてよかった。
Aが楽しそうに話すのを見ると俺も自然と楽しくなる。
絶対全国に連れて行ってあげたいと思う。
ふっとAの方に視線をやるとカバンを持っていない左手が無意識にきゅっと俺の袖を握っているのが見えて、
「はぁぁぁ……」
1人でAの最寄り駅まで素数を数えた。
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空 - 突然ですがオチは誰ですか?突然本当に聞いてすみません。最初はスガさんかなと思っていたけど、黒尾さんが出てくるのであれ?オチはスガさんではなく、黒尾さんなのかな?と思う事があります教えてください❗ (3月25日 22時) (レス) @page5 id: 139b425bec (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - はじめまして!スガさん推しで読ませて頂いていたのですが、黒尾さんルートっぽくなってた所両方のルートを書いていただけると知り嬉しすぎてコメントさせて頂きました!私生活もあると思いますので、無理のない更新をお待ちしてます。ありがとうございました! (3月14日 23時) (レス) @page9 id: 6e78faddc2 (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - ういさん» わあああああ、申し訳ないです!すぐにだします!!! (2月23日 6時) (レス) id: 1645ee8365 (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - 133話と134話が抜けちゃってます💦お気づきの際に公開して頂けましたら幸いです🍀 (2月23日 1時) (レス) id: 916379ed94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さよ | 作成日時:2023年3月8日 18時