音駒のマネは菅原さんの幼なじみ No.4

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応援し疲れたのか、泣き疲れたのか、新幹線の中では爆睡してしまい、スマホを見ることなく東京駅に着いた。





すると


黒「A！おつかれさま」


『えっ！？黒尾さん！？』


改札を抜けた先には黒尾さんが立っていた。


『なんでここに！？自主練終わったんですか？！』


黒「ああ、少し前にな。今日は調整予定だし、あんまりオーバーワークになるのも怖いから」


『なるほど......。いや、なんでここに！？』


黒「なんでって......Aの顔見たくて？」


『ふぇっ......？』


黒「烏野があのウシワカに勝ったって聞いて、なんだか無性にAに会いたくなったんだよね」


『あ、ありがとうございます......？』


黒「ははっ。じゃ、かえろっか。おくりますよ」


『ありがとうございます！

実は私も烏野が勝ったの見て音駒のみんなに会いたくなったんですよ！
明日からの練習がまた楽しみです！』


黒「そっか。おれらも気合い入れないとだな」




全国出場をかけた代表決定戦まであと一週間ちょっと。

マネージャーの私から見ても、

みんなほど熱意の見えない研磨さんと何を考えているかいまだによくわからない福永さん以外のみんなも気合いが入っているように見えた。



黒「それで？」


『？』


黒「試合、実際に見てどうだった？」


『あ！ビデオもとってきたんですけど、月島君めちゃめちゃすごかったですよ！』


黒「え、ツッキー？」



『そうなんです！

ウシワカさんを一人でドシャットしたり、ずーっとリードブロック徹底して最後のほうめちゃめちゃ慣れて反応早くなってたりとか！』



黒「ツッキーウシワカドシャットしたの！？」


『そうなんですよ！ここですここ！』


ビデオをのぞき込む黒尾さんが月島くんのドシャットをみて嬉しそうににんまり笑う。



黒「へえええ、ツッキーやるじゃん」


『それとか、ウシワカさんのスパイクのせいで月島君小指怪我して一度離脱したんですけど、
ほんとに終盤戻ってきて絶対痛いはずなのに最後まで試合に出てずっとワンタッチとってたんです！

ほんとにすごかったんですよ！』

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