音駒のマネは菅原さんの幼なじみ No.4

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その後日向のスパイクは白鳥沢のコートに落ちて。

会場中がどよめく。





考支くんたちが3人でだきあって泣きながら叫んだのを見て私も涙腺は決壊した。






及「牛若野郎はもっと悔しそうな顔しろっつんだよ」


岩「影山、いい仕事しやがるな」


及「岩ちゃんも気づいた？

おそらく戻ってきた眼鏡君から何らかのブロックの指示が出た。
おそらく対牛若のストレートをしめろ、とかかな。

だから飛雄はクロスにいたちびちゃんととっさに場所を代わった。
西谷君がいなかったからね。」



岩「あと、土壇場での嫌な返球な。さすがお前の弟子だわ」



及「弟子じゃねーし！

そんできわめつけ、いつもと違うことをやりにきたちびちゃんにちゃんとあわせた。

むかつくほど見えてやがる」


岩「まあ、そのいい仕事の前提にあるのは、眼鏡のブロックだけどな」


及「それにしてもちびちゃんはトスを上げてみたくなるスパイカーだね。

飛雄も振り回されるわけだよ。

よかったね、Aちゃん」




『はいぃ……！』



よかった……！ほんとによかった……！！

これでまだみんながバレーできる！

考支くんが烏野でバレーをしていられる！

コートに立てるチャンスが、試合に出られるチャンスが増える……！！




岩「Aのとこは今どーなってんだ？

東京の男子バレー部のマネージャーしてるんだろ？」


『はい！

私のとこももうすぐ代表決定戦です！

今ベスト4で、今年は開催地枠があって3校全国に出られるので、あと1回でも勝てば全国出場が決まります！』


岩「そっか、頑張れよ」


『はい！』


及「あー、これでAちゃんと会うのも最後かー

寂しいなー」


『今までありがとうございました』


及「え、そんなあっさり……？」


及川さんは一瞬泣きそうな顔をしたあと、直ぐにいつもの飄々とした感じに戻って笑った。

及「じゃあね。Aちゃん。

またどこかで会えるといいね」


『はい。本当にありがとうございました』


精一杯頭を下げると、及川さんは私の頭を1度撫でて帰って行った。

表彰式を死んでも見たくないらしい。

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