君と、未来の話をしてみたい。２【兵頭十座】 (ページ4)

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「‥で、また俺のとこに来たわけ？」

「‥俺、やばいんです」

「話を聞く限りだと相当やばいね」

そうして、俺は至さんに落ち着くわけだ。

季節は冬になり、もうすぐ先生と別れて１年が経つ。というのに、俺はほぼ毎日先生を想っている。

「連絡すればいんじゃね？」

「は？」

テレビ画面に視線を向けたまま淡々と至さんはそう言った。

思わず気の抜けた声が出てしまう。

「いや、だから、連絡すれば？」

首を動かして再びそう言うと、また視線を戻してしまった。

「連絡たって‥」

「まだ残ってんじゃねーの？」

「残ってますけど‥」

「ならすりゃいいじゃん」

至さんはそう言うや否や、俺が片手に持っていた携帯を手に取った。

パスワードはかけていなかったから、至さんはぽちぽちと操作を始める。

はい、と俺の見せて来た画面には、先生とのメッセージのやり取り。

「連絡しなよ。向こうも、たぶん消してないと思うよ」

根拠はないけど、そう付け足して、至さんはまたゲームを始めてしまった。

俺は、少し考えて画面に指を滑らせた。

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