棘くんと私の恋物語【呪術廻戦】

７．初任務 ページ7

それから数日間、Aは組手を頑張っていた 真希とはもちろん、憂太にも相手をしてもらった たまにパンダと棘に投げ飛ばしてもらったが、最初に頼んだときは棘が躊躇っているようだった まぁそうこうしながらAは着実に力をつけて行った




「お疲れサマンサ！！どう？Aの調子は」

「はい！みんなのおかげでそこそこ上達出来ました！」

まだ真希ちゃんから一本は取れませんけど...と、目線をずらすA

「まぁ訓練の話は置いといて 棘、任務が来てるよ」

「しゃけ」

すごい、棘くん指名とか来ちゃうんだ...
と心の中で尊敬の眼差しを向ける

「そして今日はAにも着いて行ってもらうよ」

「えっ！私もですか...？」

「そ、でも今回Aはあくまで棘の補助 実際の戦闘は慣れた方が早いからね〜」

ね、憂太？と聞かれ、身に覚えがあるらしい憂太くんは苦笑いを浮かべていた









車に揺られてる間
スーツ姿で眼鏡の人......もとい伊地知さんが今日の任務の簡単な説明をしてくれた
棘は喉薬片手に平然と説明を聞く

そんな棘を見てさすがだなと思った Aは先程から緊張で心臓がバックバクだ

そうして地下水道の入口に着いた






所が棘の心臓もバックバクだった 車の後部座席で距離の近さに緊張していたのが、まだ尾を引いてる それに任務をAに見られるということで、カッコ悪く見られてはいけないという無駄なプレッシャーがかかっていた

何の呪言使おうとかくだらない事を考えてると
緊張で強ばっているAが目に入った

「ツナツナ」

「？...」

「しゃけ」

緊張してるAの肩をつつき、ハイタッチを求める 憂太には怖がられてしまったので今回はもっと笑顔で

「！...しゃけ！！」

するとAも笑い返して優しく手を合わせた
ん？...優しく？

これじゃあただ触れ合ってるだけではないか
熱が手から顔に伝わってくるのがわかる
Aも棘の反応を見て間違えた！と顔を赤くする






棘の心臓は相変わらずうるさいが
おかげでAの緊張は解けたんだとか

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