棘くんと私の恋物語【呪術廻戦】

２５．回復 ページ25

次の日



家入の簡単な診察を受けた後
戦いの中で気になった事を聞いてみた


「ふーん、呪霊の動きが止まった...か」


家入がカップのコーヒーを見つめて言う


「前回の検査ではAの呪力については調べたが術式については調べてないからな 呪霊を操作する力があるのかもしれないな」


試してみるといい 私も協力しよう
そう言ってスっと立ち上がったかと思えば
Aの方にやってきてポンポンと頭を撫でた


「だが、元気になってからだ」


そうして小さく笑った








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「おっ、今日からAも復活か」

「えへへ、御心配をおかけしました」


数週間後にはすっかり傷は治って
今日から学校に戻ることになった

治療中はみんなが頻繁に医務室に来てくれたおかげで全然寂しくなかった

特に棘は毎日のように来てくれていたので
ほんと感謝しかない



訓練も今日から始まるが、正直ずっと動いてなかったので上手くいくか心配だ

席に座ってふと棘の方を見れば目が合った
すじこと親指を立てて笑いかけてきたので
それに答えるようにAも同じ動きをしながらはにかむ




不思議と大丈夫な気がしてきた


「おっはよー！！久々に全員揃ったことだし、今日も張り切っていこーう！」

威勢よく入って来た五条先生をよそに
机の下でそっと自分の小指を撫でた









·









「家入さんから話は聞いています」


これがその蠅頭ですと伊地知がちっちゃい呪霊が入った檻を掲げる


「ありがとうございます伊地知さん」

「いえ......では、私はこれで」


去り行く伊地知の背中を見送った後
Aは蠅頭達と対峙する


実はAの術式を調べるためにと家入に頼んで蠅頭の提供を掛け合ってもらっていたのだ

今は放課後
個人的な術の訓練を始める
ここからは自分の力で強くならなければいけないし、そうでないと意味が無い
改めて気合いを入れた

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