２４．約束 ページ24
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目を開けるとそこは真っ暗で、薄い月あかりだけが差し込んでいた
徐々に暗闇から輪郭が浮かんできて、自分が今医務室にいることを悟った
ふと、隣に気配を感じて目を移すと
座ったまま眠っている棘を見つけた
ああ、あの時私は棘に、、
ゆっくり棘の手に触れると
棘は直ぐに目を開けた
「！！...た！た高菜！！？」
「うん、大丈夫だよ」
Aを見て驚いた棘が椅子を倒しながら立ち上がった
棘は家入に連絡をして、Aは体の様子を診てもらった 家入に怪我の話も聞いた 1週間も寝てたらしい
「棘くん、ずっと付き添ってくれてたの？」
家入が去った医務室で棘に話かけた
「こんな夜遅いのに、ありがとう」
「...すじこ」
「...みんなは無事だった？」
「こんぶ、明太子」
「そっか、よかった」
でも、Aは無事じゃなかった
良くないよ、そう言いたかった
「おかか...ツナマヨ、いく...」
「棘くんがさ」
「私を助けてくれたんでしょ？」
「！...おか、、」
「だって棘くんが来てなかったら私怪我じゃ済まなかったもん」
泣きそうな顔の棘とは裏腹に
Aは笑いながら言う
「ありがとう棘くん」
違う、違うんだ
自分は助けれてない
だから、だからそんな風に言わないでくれ
感謝の言葉に見合うようなことはしていない
それなのに、それなのに
.
「わっ、ちょっ、棘くん泣かないで！」
Aの言葉は何もかもわかっているようだった
自分が何を考えていたのかも
何故泣いているのかも
自分の背をさするAの手は酷く優しくて
心の溝に染み込んでいくような温かさを感じた
顔をあげれば大丈夫？と困った様に首を傾げるA
しゃけと鼻声で答えれば
自分の好きな笑顔で微笑むのだ
やっぱり自分はこの笑顔を守るために強くならなくてはいけない
「...ツナマヨ！」
「！...じゃあ、一緒に強くなろうよ」
私だって守られてばっかりは嫌だよ
そう言って少し赤い頬を誤魔化すように笑った
約束！と言って差し出されたAの小指に
棘の小指を絡ませてしゃけ！と笑った
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笑明(プロフ) - ゆりあさん» ゆりあさんありがとうございます！！そう感じて頂けたのなら悔いはありません笑絶対狗巻先輩カップルはみんなの癒しになるな…という私の妄想でした笑続き楽しみにしていて下さい！！ (2020年12月18日 6時) (
レス) id: 6f452ca43a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 可愛いふたりが頭の中に浮かびました。大変な世界の中で、これからも2人には穏やかさを無くさないで欲しい！と思いました。幸せな気分になる作品でした。ありがとうございます。続編、楽しみにしております！ (2020年12月17日 5時) (レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
笑明(プロフ) - 運命と出会ったさん» ありがとうございます！！そう言ってくださって本当嬉しいです！泣もっときゅんきゅんできるお話書けるように頑張りますね！ (2020年11月6日 16時) (レス) id: 6f452ca43a (このIDを非表示/違反報告)
運命と出会った(プロフ) - めちゃめちゃきゅんときました！！！！面白い話をありがとうございます！！！ (2020年11月5日 23時) (レス) id: c1611647f6 (このIDを非表示/違反報告)
笑明(プロフ) - 蘭さんありがとうございます！！何を言ったか是非想いを馳せてみてください...笑エネルギー貰ったのでもっと頑張って書きます！！ (2020年10月19日 15時) (レス) id: 6f452ca43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりよん | 作者ホームページ：http://https://mobile.twitter.com/Miriyon_red
作成日時：2020年5月23日 22時
