２．転校生 ページ2
あれから頭の混乱が収まらないまま、着替えだのなんだの生活に必要なものをキャリーバッグに詰め、家を後にした
外にはあの目隠しの人とスーツ姿に眼鏡の人が黒い車で待っていて、乗るよう促されたので乗った
「じゃあ呪術高専についてちゃちゃっと説明しちゃおっか」
そこでやっと私が転校する経緯を伝えられた
私が小さい頃から見ていたものは「呪霊」というらしい 呪術高専もその「呪い」や「呪霊」について学ぶための場所なんだとか
「あ、僕の名前は五条悟ね 1年生の担任だよ」
「え...あ、はい」
順番がめちゃくちゃだ！と心の中で突っ込む
「それで、Aの持つ呪力は"特殊"でね 力が段々強くなってきてるから高専で制御できるようになろうってこと」
わかった？と聞かれるけど正直実感が湧かない
「なんとなくはわかりましたけど..."特殊"ってどういうことですか？」
「うーん簡単に言うと、呪霊を引きつける力があるらしいんだよねー ほら、さっきのとか」
言われてみれば確かにと思った 今までにも呪霊に襲われそうになったことは何回もあって、その度に逃げ回ってきた
なんだ...制御できるんだ
自分の手を見て俯いた その手でぎゅっと拳をつくって五条先生の方を見た
「私、頑張ります...！！」
「うん、いい表情だね」
そう言って先生はニヤリと口角をあげた
「さ、着いたよ」
ここは東京かと疑いたくなるほどに静かな場所だった 空気に漂う雰囲気は重々しく、どこか虚しかった
五条先生の後をてくてく着いて教室に案内されると、さっき私を助けてくれた人達と再会した
「さ！みんな転校生だよー！」
「うるせぇ」
「よお、さっきぶりだな」
じゃあA、自己紹介して〜と言われ、たどたどしく言葉を発する
「は、初めましてA Aです！
え、えっとこれからお世話になります！」
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁと人数分の拍手が聞こえた
「じゃ、僕がみんな紹介するね〜」
「禅院 真希 呪具の腕は東京校一！」
「真希と呼んでくれ」
「乙骨 憂太 優しいけど強い！」
「よ、よろしくねﾆｺ」
「狗巻 棘 おにぎりの具しか喋らない！」
「い、いくら...」
「パンダ！」
「パンダだ、よろしく」
「そして担任のナイスガイ、五条悟でーす！」
五条先生はそう言うと真希ちゃんに蹴りを食らわされていた
結局パンダくんはパンダらしい
憂太くんは困ったように笑っていた
棘くんはずっと固まったままだった
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笑明(プロフ) - ゆりあさん» ゆりあさんありがとうございます！！そう感じて頂けたのなら悔いはありません笑絶対狗巻先輩カップルはみんなの癒しになるな…という私の妄想でした笑続き楽しみにしていて下さい！！ (2020年12月18日 6時) (
レス) id: 6f452ca43a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 可愛いふたりが頭の中に浮かびました。大変な世界の中で、これからも2人には穏やかさを無くさないで欲しい！と思いました。幸せな気分になる作品でした。ありがとうございます。続編、楽しみにしております！ (2020年12月17日 5時) (レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
笑明(プロフ) - 運命と出会ったさん» ありがとうございます！！そう言ってくださって本当嬉しいです！泣もっときゅんきゅんできるお話書けるように頑張りますね！ (2020年11月6日 16時) (レス) id: 6f452ca43a (このIDを非表示/違反報告)
運命と出会った(プロフ) - めちゃめちゃきゅんときました！！！！面白い話をありがとうございます！！！ (2020年11月5日 23時) (レス) id: c1611647f6 (このIDを非表示/違反報告)
笑明(プロフ) - 蘭さんありがとうございます！！何を言ったか是非想いを馳せてみてください...笑エネルギー貰ったのでもっと頑張って書きます！！ (2020年10月19日 15時) (レス) id: 6f452ca43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりよん | 作者ホームページ：http://https://mobile.twitter.com/Miriyon_red
作成日時：2020年5月23日 22時
