君とはじめて -R.N- (ページ42)

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part４１ページ42

次の日。

わたしは菜子と話をするために朝早くに登校した。

廉には承諾済み。

菜「あ、A、今日早いんだね、おはよう」

いつもと変わらず笑顔の菜子。

だけど私は笑っていられなかった。

「菜子？
どうして、一昨日平野先輩と別れてたこと、言ってくれなかったの？」

菜「え、なんで知って、、」

菜子の顔から笑顔が消えた。

菜「そっか、紫耀伝えたんだ。」

とたんに寂しそうな顔になってそう呟いた。

「うん、、、」

菜「ごめんね？びっくりしたでしょ？
Aに紫耀と別れたこと、言おうと思ったの。
でも、言えなかった。」

「な、んで？」

菜「だってA、ずっと紫耀の事好きだったんでしょう？
もう今は違うってわかってたけど、、」

「菜子、知ってたんだ。」

菜「ごめんA、ほんとは私も紫耀が好きだった。
だから紫耀に告られた時、Aに悪いって思ったけど自分の気持ち、嘘つけなくて、。」

菜「それで、紫耀がAのこと好きって知って、
私、取られたくなくて、、、言えなかった、ほんとにごめん。」

「でも菜子、もうわかってると思うけど私、今は廉が好きだから。
確かに前は平野先輩が好きだった。
でもね、私に面と向かってぶつかってくる廉をいつのまにか好きになってた。
平野先輩の告白も断ったから、私に取られるなんてないよ、ね？
こんなこと、私がいったらなんなのこいつってなると思うけど、平野先輩のことまだ好きなんでしょう？
諦めないで、菜子。」

菜「うん、もう一回振り向いてもらえるように頑張る。」

「菜子なら大丈夫。
ほら、平野先輩だって、私が廉と付き合ってるって知ってから私が好きだっていったのはきっと人のモノだからだよ。
ほら、よくあるじゃない？
人のモノが欲しくなるって。」

菜「ううん、紫耀は真剣にAのことが好きだと思う、だってそうでなきゃ私と別れないでしょ？
でも、またすぐ振り向かせてみせるんだから！
見てなさいよお～！平野紫耀！！！！！」

そう言って菜子は笑顔で私に振り返った。

やっぱり菜子はとても綺麗だ。