46.お出まし ページ48
「っ誰がバケモノの子だよ」
「で、なんでてめーとこんな所に」
総悟の顔はあんまり見えないけど
声だけでさっきまでの孤独がどこかに飛んで行って
少しの安堵。
「おっと、お二人さんお目覚めかな」
山澤が部屋の電気をつけたお陰で急に明るくなって目がチカチカする。
「沖田君のその質問に、僕がお答えしよう」
「ちゃっちゃとしてくんねぇかこちとら足と手まで繋がれて胸糞悪いもんでねィ」
「まあまあ、ここは美しい花のそばで語らせていただきますよ？ね、Aさん」
私の近くに立った山澤の手から私の頭にむかって、バラバラと大量の写真が降り注ぐ。
無論ぜんぶ私の写真
手が空になると、そのまま右手は腰元、明らかに銃刀法違反な刀へと向かい、
「ぐっ、ぅ」
「A！！」
また一つ左腿に新たな傷跡
「さぁ、ふとももの痛みはわかりますが静かに僕の話を聞いてくださいね、
あなた方が真選組だって最初からわかってましたよ
お気づきの通りストーカーですから。どうしてもあなたを手に入れたいと思いましてね。そこで僕は考えて、取引で面識のあった入江に捜査の手伝いをするように頼んだ」
「そして、自分で自分の情報をリークしたということね」
「てめぇは攘夷志士と繋がってるわけじゃねぇと」
「そうだよ！よくわかってるじゃないか。で、本題なんだけどこれから二択を与えよう。簡単だよ。
Aが僕の言いなりになるか
沖田君が
.
.
死ぬか」
死ぬ、、、総悟が？
「いいねーその顔。僕さ、君の体に触れてきた他の男と違ってね君の苦しみに歪む顔が好きなんだ」
どこまで調べたんだこの男
「歪んでやがる」
「あんたが言うな」
「俺ぁ正当なルートで見てるからいいんでィ」
なにが正当なルートだ
「お話はいいけどあと3分ね」
「カップラーメンと私たちの命は同じってわけ。笑える」
「答えなんか聞くまでもねぇだろ「なんでも言うことを聞く」
「おい待ちやがれ！」
「ちょっと黙ってくれるかな沖田君」
山澤が私の血で濡れた刀を抜いたから総悟は黙るしかなかった
そう、あと少しこの手が届く所まで来い
ばかめ
山澤あんたは道ずれだ
今までこの手は使ったこともないけど
総悟を助けるにはこの道しかない
「なっ、離せ」
嫌な音がして方が自分の腹に刺さった。
ハンデがあってもボンボンの力に負けるわけねーだろーが
山澤をぐっと引き寄せると腹に刺さった剣が体を突き抜けるのがわかった
そして、
総悟が見守る中
深く
.
.
.
.
口付けた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛総(プロフ) - 琉貴さん» 大分古いですが笑っていただけたのなら何よりです！本当にコメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2015年7月27日 22時) (
レス) id: ccfe5e1148 (このIDを非表示/違反報告)
琉貴(プロフ) - ドラゲナイで吹きましたｗ (2015年7月27日 19時) (レス) id: 12055e6034 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛総 | 作成日時：2015年2月18日 22時
