出逢いのチカラ [Takahiro×Misako] (ページ18)

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EP17→★ ページ18

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僕ら2人が付き合い始めたことが学校中に広まるのは

そう遅くはなかった。

美男美女カップルと騒がれ始めると同時に

僕らのお互いの呼び名も変わった。

そんなに違和感はなかったけど

呼び合うたびにくすぐったくなった。

隆「実彩子、今日一緒に帰れるか?」

実「あ、うん。

なかなかその呼ばれ方慣れないなぁ。」

隆「俺にも隆弘って言って欲しいんだけど。」

実「だって恥ずかしいんだもん…。」

隆「一回だけでもいいから、ね?」

実「隆弘…。」

少し顔を赤らめながら言う。

ズルすぎる、その顔。

そんな僕らも気づけば付き合って半年が経とうとしていた。

季節も秋を感じる。

直「また始まったよ。イチャイチャ。」

秀「昼飯食べてる時にされちゃあ食べ辛いな。」

千「こらこら。笑

宇野ちゃん幸せそうでいいじゃん。」

実「みんなの前じゃ恥ずかしいっていつも言ってるじゃん!」

隆「その顔!

それが可愛いんだよ!」

秀「けっ。

スケベオヤジかよ。」

隆「んあ?

何か言った…。」

光「遅くなっちった!」

良いところで日高が遅れてきた。

日高は学級委員でこの頃文化祭の事で忙しいらしい。

直「お疲れ。

文化祭どうなんの?」

光「俺らのクラスは定番のおばけ屋敷。

千晃と宇野んとこはどうなった?」

千「あたし達はレストランやるの。」

実「ウエイトレスやる事になって。」

実彩子のエプロン姿か。

見てみたい気もするけど…。

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その日の帰り道

手を絡めながら体を寄せ合い歩く。

実「ねぇ隆弘。

文化祭…まわれるかな。」

隆「あぁ。休憩時間が重なればな。」

実「無理してずらしてもらおうか?」

隆「実彩子がそんな事しなくて良いよ。

俺が合わせるから。」

実彩子がふと足を止めた。

隆「ん?

どうし…。」

言葉を遮るように

背伸びをして唇を重ねた。

実「これから一緒に帰ることあんま出来なくなるから…。」

そんな姿が可愛くて思わず抱きしめる。

隆「可愛いことすんじゃねーよ。

離せなくなんだろ。」

実「今日の仕返し。

みんなの前で名前呼ばせるから。」

寂しい思いをさせないように

細い身体をギュッと抱きしめた。

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