出逢いのチカラ [Takahiro×Misako] (ページ17)

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EP16 ページ17

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隆「結構買い物したね。笑」

実「久しぶりにしたから買う量もねー。」

もう夕暮れ時。

楽しい時間はあっという間で。

隆「歩き疲れたし
少しそこの公園のベンチで休憩しない?」

実「あ…うん。」

あれから西島くんは

いつになく緊張してるようだった。

何があったのかは分からないけど

真剣な顔をしてる。

ベンチに腰をかけるとしばらく沈黙が続く。

2人公園の景色を眺めて黙り込む。

その静寂を破ったのは西島くんだった。

隆「あのさ。

実彩子ちゃんには好きな人とかいるの?」

実「好きな人…いるよ。」

隆「そ…なんだ。

どんな人なの?」

実「キラキラ輝いてて

笑顔がステキで優しくて…。」

何でだろう。

想いを語れば語るほど涙が出そうになる。

素直に好きって言えばいいのに。

叶わぬ恋だと思うと胸がすごく痛い。

西島くんはおかしな事を言い出した。

隆「実はさこの瞬間ってすっごく幸せなんだよね。

何でか分かる?」

実「好きな人の事を考えられるから?」

隆「ううん。

好きな人と話がいっぱい出来てるから。」

実「え…。」

隆「俺は実彩子ちゃんの事が好き。

でも付き合ってなんてことは言わない。

実彩子ちゃんには好きな人と幸せになってほしいから。」

現実なの?

これは告白されたんだって分かった時には涙が止まらなかった。

叶わないと思っていた恋。

奇跡ってホントにあるんだって。

実「私の好きな人は西島くんだよ。

私も好き。」

するとにっとはにかんだ。

額と額をくっつけて笑いあった。

風が2人を優しく包むように吹いた。

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