出逢いのチカラ [Takahiro×Misako] (ページ16)

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EP15→☆ ページ16

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これはデート?

恋人同士でもないのにこんな事していいのかな。

西島くんの事好きな子なんていっぱいいるのに。

私こんな事していいの?

西島くんを待つ間ずっとそんな事を考えていた。

隆「ごめん!待った?」

実「ううん。

早く来すぎちゃっただけだから心配いらないよ?」

隆「ならいいんだけど…。

実彩子ちゃんどっか行きたいとこある?」

実「特にはないかな。

ブラブラしてようよ。」

西島くんはうんと頷いた。

にしても今日は休日。

もちろん人は多いわけで

西島くんの歩く速さに合わせてみてもすぐ疲れて間が空いてしまう。

人混みの中で西島くんとの間はどんどん空いてゆく。

待って…。

そう思った瞬間腕をぐいと引っ張られ

気づいた時には西島くんの腕の中だった。

隆「ごめん、実彩子ちゃん。

歩く速さとか速かったよね。
そんな事にも気づかなくて、ごめん。」

実「…うん。

西島くん、歩くの速すぎだよ。笑」

隆「緊張してて、自分の事しか考えてなかったから。

後ろ向くと実彩子ちゃんいなくて、すっごく焦ってて

だから見つけた時には腕引っ張ってこんな体制になっちゃった。」

顔が近いからすごくドキドキする。

実「早く行こう?

こんな体制してたら恋人同士に見えちゃうよ。笑」

隆「あ…そうだね。

こんな事になっちゃってほんとごめん。」

西島くんが少し落ち込んで見えるのは気のせい?

私冷たくしちゃったかな。

本当はすっごく嬉しかった。

ずっとあのままでいたかったけど

西島くんには好きな人がいるから。

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