Just right－泡沫人の記憶－ (ページ10)

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その後、私達が会うことはなくて、気づいたら5月も終わりにさしかかっていた。

オッパとあんなに頻繁にあってたのが嘘みたい…

オッパのいない日々は本当に穴が空いたみたいで、とにかく胸が鷲掴みにされる

そんな気分だった。

頑張らなきゃいけない受験勉強も身に入らない。

「私…こんなにオッパのこと好きだったんだね…」

ボソッと言う。

それは1人の部屋に虚しく響くだけで、なんの温もりもなかった。

5月24日

悲しい気分は消えない。

でも、それを理由に勉強をしないわけにはいかなくて、少しでもいい学校に入れるように私は勉強を続けた。

母「Aー、ご飯よー」

「はーい」

今日は店が定休日だからお母さんとお父さんと一緒に食卓を囲む。

何気なくテレビをつける。

ご飯の時くらいしかリラックスできないからね…

カチ、カチとチャンネルを変えていく。

『今日デビュー！JJprojectのステー…』

カチ

あれ

今、なんか見覚えある人いなかった？

そう思ってチャンネルを元に戻す。

『BOUNCE!BOUNCE!～♪』

そこでステージに立っていたのは

メイクをしていてすごくカッコよくなっていて

私とは違う世界に行ってしまった

ジェボムオッパその人だった。