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その後も、何回か2人で出かけた。
でも、4月に入ってからオッパの練習生の生活が一気に忙しくなって、会えない日がここ一か月続いていて、気づけばもう5月になっていた。
少し前まで、一切会ってなかったのに…
会いだすと、会えない日が本当につまらなくて、周りが白黒に見える
「オッパ……会いたいよ…」
頬を雫が伝う。
寂しさを感じながら、何をするでもなくベッドの上に横たわる。
母「Aー、降りてきてー！お客さんよー」
「はーい！」
急いで涙を拭いて階段を駆け下りる。
お店の玄関の前に人影がいるのが見えた。
あれ、あの人影って…
「ジェボムオッパ…！？」
オッパはこっちを向くとへにゃ、と笑って
JB「久しぶり、ごめんな、しばらく会えなくて」
と言った。
JB「今ちょっと時間ある？」
「うん」
「よかった」と微笑んで、オッパは私の手を掴んで歩き出した。
「あ……え、と…」
戸惑う私に気づいたのか、立ち止まると、こっちを振り返らないで
JB「今日だけ……
繋がせて」
と言った。その表情はこっちからは見えない。
でも苦しそうな切ない感情をなんとなく感じた。
黙ったままオッパについて歩いていると、昔2人でよく遊んだあの公園に着いた。
JB「昔よくこのブランコで、どっちが高く焦げるか競争したよな」
懐かしそうにブランコに座る。
私は左、オッパは右のブランコ。
小さい頃もその配置だった。
「ほんと…懐かしいね 笑」
なんだか、昔のことを思い出すとほかほかする
そんなことを言い、ちらっとオッパを見ると…
私を見つめていた。
その顔は、手をつないだ時にも感じた苦しさを浮かばせていた。
「オッパ…どうしたの？」
そう尋ねたがオッパは何も言わずただうつむく。
「オッパ…？」
顔を覗き込もうとすると、オッパは私の腕を引きながら急に立ち上がった。
そして、気づいた時には
公園の景色は全く見えなくて
代わりに感じたのは
私をきつく抱きしめるオッパの腕とぬくもり
そしてオッパと私のこころの音だった。
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作者名：美音 | 作成日時：2016年1月18日 19時
