何処にも属せない私【葬儀屋】 (ページ10)

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8 人生最後の晴れ舞台ページ10

アンダーテイカーの後ろからひょこっと首を出すそんなAをアンダーテイカーは見る

ア「そうなのかい?葬儀は人生最後の晴れ舞台なのにかい?」
貴方「うん。その前に私が死んでも私が死んでも悲しむ人なんかいないもん」

もうこの世には私の死を悲しんでくれるような人はいないだろうね …私は独りぼっちだから

悲しそうに目を細める

ア「そうでもないよぉ?少なくとも小生は悲しむね～」

"ヒッヒッヒ"と笑うアンダーテイカーそれは本当なのかどうか…でもそれはAにとっては嬉しいものだった

貴方「!…ありがとう、アンダーテイカー」

ギュ、と後ろから抱きついてみる

まだ会って数日なのにこんなに安心出来るなんてね…不思議だなぁ

ヒッヒッヒ Aはかわいいね～、まるで猫だよ。これがツンデレってやつかい?だとしたらツンデレは小生好きだよぉ←

ア「そうだ。小生は君に言わないといけないことがあるんだ」
貴方「え?」
ア「…落ち着いて、聞くんだよ?」

?を浮かべながら素直に頷く

ア「君の弟、シエル…だっけかな?が、見つかったみたいだよ～」
貴方「…そっか」

大人しすぎてアンダーテイカーは目を疑った

ア「A?」
貴方「私の…せいだっ」

唇を噛み締めるその瞬間アンダーテイカーは気づいた Aはシエルが[死体]で見つかったと思ってると…

ア「Aごめんよぉ。小生の言い方が悪かったね」
貴方「…どういうこと?」

少し間をおき、ゆっくり口を開く

ア「彼は生きて、見つかったのさ」
貴方「!!!!!」

Aは言葉を失い、目を見開いて驚いた

貴方「う、嘘…」
ア「小生は嘘はつかないよ～?ましてやAに」

相変わらず口許は笑っている

貴方「アンダーテイカー」
ア「ん?」
貴方「あの子に…会わせてっ」

苦しそうに、でも必死に懇願する

ア「今は少し彼に時間をあげた方がいいんじゃないかい?」
貴方「なんで!?」

Aは気持ちだけが前へ前へと行ってしまう