何処にも属せない私【葬儀屋】 (ページ5)

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貴方「お願いします」

ペコリ、と頭を下げると頭上で"ヒッヒッヒ"と特徴的な笑いをするアンダーテイカー

ア「じゃあ部屋に案内しよう」
貴方「はい」

歩き出す彼の後ろを追いかける

ア「ここだよぉー」
貴方「ありがとう、アンダーテイカーさん」
ア「好きに使っていいからねぇ、小生は店にいるからなにかあったら店にでておいで」
貴方「分かりました」

彼は部屋を出るこの部屋には一人だけになったその瞬間何かの糸が切れたかのように泣き出した

貴方「う…ふぇ…うぁぁぁぁあ!!」

止めどなく目元から溢れる雫

父様っ母様っ…シエルっ…何故私は大切なものを失わなきゃいけないの!!何回…失えばいいのよ…

貴方「ひっく…うっ」

涙を拭き、アンダーテイカーに会いに行く

貴方「…」
ア「んー?…目が赤いよ。泣いたのかい?」

図星だったためビクッと肩を揺らし目を擦った鼻もズビッとすする

ア「あぁ、擦ったらダメだよ。これ使っていいよ」

お湯で暖められたタオルを差し出したアンダーテイカーきっと泣くことを予想していたのだろう Aは恐る恐る受けとる

貴方「ありがとう」
ア「気にしなくていいさ、ヒッヒッヒ」

"お茶でも飲もうか"と言ってお茶を淹れるお茶は何故かビーカーに入ってきた

貴方「…ビーカー…」
ア「飲まないのかい?美味しいよぉ?」

小さな壺から骨型のクッキーを取りだしほうばる

ア「食べるかい?」
貴方「…うん。(はむ)!…美味しい」
ア「口に合ってよかったよ」
貴方「ねぇアンダーテイカーさん」
ア「なぁんだい?」

変わらずクッキーを食べる

貴方「私になにか仕事をくれませんか?」
ア「仕事?なんでだい?ここにいれば特にする必要もないだろう」

不思議そうに聞いてくる

貴方「ただの居候は嫌なんです。ちゃんと仕事をしてここにいる十分な理由が欲しいんです。ここで働かせてください」

アンダーテイカーは"うーん"と考える素振りをする

ア「まぁ、いいけど。…ここに来るお客さんは個性的ですごいよ?」

これは注意…なのだろうか
貴方「大丈夫ですよ」

ニコ、と笑って見せる

ア「!!…そうかい、じゃあこれからは小生の弟子…ってことでいいかい?一応同じ屋根の下にいるから何かしら理由はつけないといけないからねぇ」

Aは"分かりました"とだけ答えた