何処にも属せない私【葬儀屋】 (ページ19)

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17 人間じゃない… ページ19

グ「おおおお奥様ぁーーー!?!?」

胸ぐらを掴み前後に揺するマダム・レッド

貴方「おば様ー、グレルが可哀想ですよ」
ア「流石にここまで来るとねぇ、ヒッヒッヒッ」

Aは苦笑いしながら言った隣のアンダーテイカーは普通に笑っているが…

アン「えー?あなた達は聞きたくないのぉ?グレルが私の可愛い姪っ子のAをどう思ってるか」

あからさまに楽しそうな笑顔をしている

おば様…グレルの目が逝ってますよ…

シ「マダム・レッド、それくらいにしたらどうだ?グレルが死にそうになってるぞ」
グ「ふぇぇぇえ…」

シエルの言う通り目がグルグルと回ってぐんなりとしている

アン「あら?もう弱っちぃわね!!男ならこれくらいで負けないの!!ほらシャキッとする!!!」

容赦なくバシッ!とおしりを叩くマダム・レッド

なんかだんだんグレルが可哀そうになってきた…

グ「奥様酷いですよ!?」
アン「弱っちいあなたが悪いのよ」
貴方「理不尽ですね」

ふ、と笑いがこぼれてしまう

ア「Aー、これどうだい?」
貴方「え?どれはぅっ?」

急に口にフォークが突っ込まれた口の中ではほんのり甘くそして苦味が広がる

貴方「おいひぃ、なにほへ」
ア「執事くんお手製チョコレートケーキだってさ」
貴方「ヘハフファンふふったの?」
シ「飲み込んでから喋ろ…」

呆れたようにシエルは言っただが確かにそうは思う…

セ「…お嬢様…貴方は仮にもこのファントムハイヴのお嬢様なのですから…」

"そんなことはしてはいけません"とまでは言わなかったきっとわかると思って言わなかったのだろう

ゴックン

貴方「これセバスチャン作ったの?」
セ「えぇ。ここにあるものは全て私が作りましたよ」
貴方「え…」

目が点になるA

ここにあるもの全て…?このケーキたち全部!?何十個あるかわかんないのに!?一人で!?

貴方「…セバスチャン人間じゃないでしょ」
セ「(ギクッ)…秘密です☆」

…お嬢様は勘が鋭いのか何なのか…まぁ、お嬢様も人間ではありませんからね?

ア「執事くーんこれはなんだぁい?」
セ「えぇと、それは…」

アンダーテイカーにあれこれ教える Aは綺麗な庭を見て耽る