何処にも属せない私【葬儀屋】 (ページ12)

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10 シエル… ページ12

ア「君は誰だい?」
?「貴方こそ誰ですか?」

扉を開いたら"誰だ"と聞くのはいかがなものかと思う開けたのは黒髪で長身な男性だった

貴方「………?」

この人誰?こんな人屋敷にいなかったはずよ…?

Aはジーっと出てきた男を見る

?「どうかなさいましたか?私の顔になにか付いてますか?」
ア「君は一体誰だい?本当」
?「だからそれはこちらの台詞です」

コイツから悪魔の臭いがするねぇ…にしてもまさかここで悪魔なんかと会うなんて塵も思ってなかったよ～

?「それで、この屋敷になにかご用ですか?」
シ「セバスチャン!!」
?「坊っちゃん?」

黒髪の男は"セバスチャン"というらしい

シ「誰が来た。遅い!」
?「申し訳ありません。突然誰だと言われてしまってしどろもどろで…」
シ「一体誰……だ…」

シエルは階段を下りると固まった

貴方「シエルっ…シエルーーーー!!!!!」
セ「な!?」

Aはセバスチャンを通り過ぎ、シエルに抱きつく突然のことすぎて言葉を失っている

ア「ヒッヒッヒ、姉弟愛だねぇ♪」
セ「ど、どういうことで…?」

何が起こっているか理解できずに目が点になっている

シ「姉…様?本当に……姉様?」
貴方「そうだよっ私だよっ!!シエルっ…会いたかった…生きてて…良かった」

涙がホロリと落ちる

シ「姉様っ」

シエルもAに強く抱きつくその存在を確かめるかのように…

セ「一体何がなんなのやら…」
ア「にしても本当誰だい君」
セ「失礼しました。私はあのシエル・ファントムハイヴ卿の執事、セバスチャン・ミカエリスです」

深々と頭を下げる

ア「よろしくねぇ♪」

まさかここにこんなやつがいるなんてねぇ…きっと主人はそこの伯爵だろうね～…まだ若いのに契約するなんてビックリだよ

この方は私が何者なのか知っている…?この葬儀服の方は一体何者なんでしょう?

"ふふふ" "ヒッヒッヒ"と不気味な笑いをする二人

貴方「シエル今までどこにいたの?」
シ「っ…それは…」

苦しそうに顔を歪めるとAは優しく包み込んだ