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A)あっ!今流れた!?


慎)多分、はっきり見えねぇ…


A)目悪いの?


慎)そんなことはない筈なんだけどな


A)ゲームばっかしてそう


慎)……


A)図星かーい


慎)…あ、流れた


A)えっ!?何処何処!?


慎)嘘だよばーか


A)ばっ…馬鹿は絶対私じゃないね


慎)勉強の面での話じゃねぇよ


A)じゃあ何!?


慎)さぁ





"まこってほんとに掴めない"

ぼそっと呟いたと思えば、またいつの間にか夜空を見上げてる。


その横顔が何処か儚くて。

思わずほっぺに手を当ててしまった。



A)つっ、めた!!


慎)…何処にも行かないよね


A)…どしたの笑笑




間があった。
…ねぇ、何か抱えてるなら俺を頼って。




慎)…一人で全部背負っちゃうと苦しいよ


A)…なんで、分かるの


慎)…分かるよ、俺には






星が空を埋め尽くす程流れる夜。

彼女は涙を零し




…俺は彼女を黙って抱き締めることしか出来なかった。

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作者名:れい | 作成日時:2020年5月20日 21時

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