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A)あ、もう帰らなきゃ。
急に押しかけてごめんね、今日はありがとう！
慎)それこっちの台詞だね、ありがとう。
今までで1番騒がしかったかも。人数少ないのに。
A)悪口だよね？
慎)褒めてます。
時間は思いの外あっという間に過ぎ去り、気づけば辺りはオレンジ色に染まり始めていた。
慎)駅まで送る。
A)じゃあお言葉に甘えて。
日が沈みかけているとはいえ、ジリジリと焼けるように暑い。
Aと2人で並んで歩く光景に何処かデジャヴを感じながらも、心地良さを覚える。
A)長谷川くんも16歳かぁ、
慎)そうだね
A)私年下になっちゃったね笑笑
慎)ゆーてあと3ヶ月とか4ヶ月じゃないの？
A)ちゃんと私の誕生日覚えてる？笑
慎)覚えてるよ、11月17日。
A)おっ、正解！
親指を立て、ぐっと俺に近付ける。
なんだそのドヤ顔は。
A)皆知らないんだろーね、長谷川くんこんなに素敵だってこと
慎)なんだそれ。
A)一匹狼って感じする
慎)俺が？
A)そう。
慎)なわけ、笑
そんなかっこいいもんじゃない。ただ人見知りが功を奏して友達が少ないだけだ。
A)次は何しよーか！
慎)…全部決めな、俺は付き合ったげるし。
A)容赦しないぞ？
慎)容赦して。
なんでもない会話も君とするから楽しかったんだね、きっと。
A)あっつー！！
慎)暑いって言われたら余計暑いじゃん
A)え、ごめん。
慎)…ふっ、謝るんかい、笑
A)……あははっ！笑
…君の笑顔、毎日俺に向けてくれればいいのに。
…なんて。
何俺独占欲出してきてんだ。
独占する資格すら無いくせに。
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作者名：れい | 作成日時：2020年5月20日 21時
