【オリジナル】こんな小説あったらいいな【短編集】

【だめっこ男子】2 ページ8

あれから一ヶ月がたった。

先生との懸命な特訓により、剣はなんとか持てるようになった、のだが。

「う、りゃあぁ！」

横に風を切るように振った。

…が、距離が足りてない。

そもそも当たっても、痛くも痒くもないだろう。

当たってせいぜいペチッ、レベルだ。

「……あのさ」

「…はい」

怒りの威圧がくる。

「俺、立ってるだけなんだけど」

避けようともしてなければ、動こうともしていない。

あれ、友達ってこんなに怖いものだっけ。

「いいか、こうして…こうだ。分かるか？」

「ステラの動きが速すぎて俺には無理です」

確かに、学年トップに近い実力だ。

しかし、見えないほどではない。

「お前なぁ…。世に出たら死ぬぞ？」

卒業試験はあと一週間までに迫っている。

それにクリア出来なければ卒業出来ず、留年だ。

今まで留年した生徒は本当に数える程しかいない。

もし、そうなったら、物凄く恥ずかしいだろう。

「うぅ…」

「はぁ、仕方ないなぁ……一緒に卒業しようぜ？」

「え？ん！？」

「だから、練習付き合ってやるって」

ふっと微笑み、言った。

その言葉を聞き、顔がぱあっと明るくなる。

「ありがとう！練習、また宜しくな！」




始まり方と、終わり方が難しいところですね。
…私は剣道部じゃ無いですよ。運動部ですが。

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