ゾム兄は俺のセコム【zm】 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,745 hit

7話ページ7

「はぁ……はぁ…はぁ…………」

「はぁ……流石A……俺が教えてきたこと、ちゃんと覚えとるな…………」

「ｹﾎｹﾎ……ヒャハまあ、ね……！」

お互い隙のない戦いが続いて約10分が経過した
激しい戦いで兄妹揃って息が上がっている

「2人ともおんなじ格好やからドッペルゲンガーに見える」

「それな、ましてや速いしな
でもAショートパンツ履いとるお陰で何とか分かる」

観客の2人は改めて味方最大の脅威の兄妹だと恐れに満ちいる

「……だがこれで最後や」

「奇遇やな俺も思ってた
妹やからって舐めんなよ」

足に力を入れて思いっきり地面を蹴る

先手にゾム兄のナイフが攻撃してきたが、上手く避けてナイフを持っている手を弾き蹴飛ばしナイフを飛ばす

「なっ！？」

反対の拳で殴りかかってくる腕を掴み、自身に引き寄せる

そうすれば体勢を崩し、膝で鳩尾を殴りそして勝つ

____と完璧なシナリオになったはずやのに

「甘いな」

膝蹴りする時手を乗せられ俺を飛び越えて1回転回する
そのまま俺の後ろに立って俺を拘束し、ナイフで首筋を当てられる

「っ！飛ばしたはずなのに何でナイフ持っとるん！？」

「さっき俺を引き寄せたやろその時に奪ってやったんや
さぁ言えよ」

反撃する術が無いのを分かって勝ち誇った顔でニヤニヤとあの言葉を待っている

必死に頭をフル回転させたが何も思いつかず、堅く閉じられた口を震えながら開ける

「…………ま、参りまs「おぉ！Aこんな所に居たんか探したゾ！」グルッペン？」

言葉を遮るように大声で俺の事を呼ぶグルッペン

他の皆もその声に振り返る

「何やグルッペン今ええところやから邪魔すんな」

待ちわびていた言葉を邪魔されて不機嫌なゾム兄

「Aに大事な話があるんだ
総統特権で強制的に止めさせることも出来るが？」

立場が逆転して今度はグルッペンが勝ち誇った笑みをする
するとゾム兄は舌打ちをして俺を解放してくれた

あの屈辱な言葉を言わなく済んで良かったわ……！！

「んでA、俺は今度国の交流を深める為にパーティーに行かなければならない
そこでだ、Aには俺のパートナーしてパーティーに出席してもらう」

「…………は？」

「「「「はあああぁぁぁぁ！！？？」」」」

グルッペン以外その場にいる4人が叫ぶ

まだ参りましたって言った方がマシやわｯ！！