5話 ページ5
「美味い流石ひとらん」
「えへへありがと
これもおすすめだよ」
「お、まじか……んん！美味い！」
俺の隣にゾム兄、その反対側にはひとらんが座っており食事の時毎回おすすめ料理を紹介して俺に食わせてくれる
最初はゾム兄もその行為が嫌で文句を言ったりしたが、
彼は純粋に食べて欲しいからやっているだけであり、復讐鬼になるとあのゾム兄でも敵わないらしく、諦めたそうだ
ひとらんだけではなくトントンやぺ神、オスマンにはセコムをやらないらしい
と、大先生が言っていた
「Aちゃん、あーん」
噂はなんとやら大先生の話を思い出していたらその本人が一口サイズの料理を俺の口に入れようとしていた
「あ、あーん」
それを言われると、本能で思わず口を開けてしう
頭の中ではしまったと後悔を並べる
あと少しで入りそうなったとたん、俺の隣から物凄い殺気を出して片手で俺の肩を寄せる
「大先生わかっとるよな……？」
「い、いやちゃうんすよわざとじゃないんですよゾムさん！
話せば分かるから、ね！」
「せやな話せばええよな」
満面な笑みで言いながら自身の拳をゴキゴキと鳴らす
「それ物理的な意味だよね！？やだよ僕まだ死にたくないっ！た、助けて……ぎゃああ！！」
冷や汗をダラダラ流しながら助けて欲しいと言う目で皆に求めたが
皆は諦めろと目を伏せて連れてかれる大先生に御愁傷様と視線で見ていた
しばらくするとスッキリした顔のゾム兄が帰ってきて
「A、この後訓練所で俺とタイマンしようや」
「タイマン！？しよしよ！！」
久しぶりのタイマンに嬉しくて思わずンフフと笑いを漏らしながらちゃっちゃかと飯を食べ終わる
今日のゾム兄
「今日もクリーパーカーで俺とペアルックやな！……いつもそうやろ？でも俺の事好きじゃなかったらお揃いの格好せえへんやろ。ありがとーな」
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作者名：おかゆ | 作成日時：2018年12月31日 10時
