3話 ページ3
今日は暗殺の任務があったため風呂から出たとたんに眠気が襲いかかって倒れるようにベッドに眠る
暖かい感触と気配で目が覚める
顔を横に動かすと俺に抱きついて寝ているゾム兄が……
すっかり眠気が無くなり耳元で叫んだ
「おいクソ兄はよ起きんかいｯ！！！」
「耳元で叫ぶな
キンキンするやないか」
まだ眠たそうに目を擦りながら起きる
「うっせ年頃の女の部屋に簡単に入るなよ」
すると手首を掴まれ馬乗り状態になる
「へぇー……Aがんなこと言うなんて
せやったら無防備に寝てるAが悪いねん
年頃の男があんなことするかもしれへんのに」
舐めずるような顔で俺を捉える
えろっぽい顔に思わずドキリと鳴るが首をブンブンと振って平常心を保つ
「また大事な所蹴飛ばされたいんならええよ」
負けてたまるかとこっちもニヤリと笑いながら言うとその感触が思い出したのかゾム兄は身震いして身体の拘束解放してくれた
「ゾム兄のばーか！」
舌をベッと出して部屋から出て食堂に向かう
ふと窓を見れば真っ暗とまで言わないがまだ日は昇っておらず4時くらいだろう
朝食は7時なのでまだ2時間もある
俺は変な時間帯に起きると二度寝することが出来ない
クソ兄貴めと舌打ちしながら食堂に入り水を飲んだ
「ちっちゃい頃は別に良かったけど今は恥ずかしくて無理やわ……
…………ゾム兄は昔と変わってなくて安心する匂いやったな……」
「ゾム兄のばーか！って可愛すぎやろほんま……！」
Aの掛け布団を抱き締めてグルングルンと寝返りをする
「また帰ってきたら脅かしたろ」
彼女が帰ってくるまでンフフと笑い、脅かしたらまた蹴飛ばされたと言うまでもない
今日のゾム兄
「今日もクリーパーカーで俺とペアルックやな！……いつもそうやろ？でも俺の事好きじゃなかったらお揃いの格好せえへんやろ。ありがとーな」
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作者名：おかゆ | 作成日時：2018年12月31日 10時
