2話 ページ2
「t「Aｯーー！！」うわっちょっせめてただいまの1文字くらい言わせて！？」
帰ると物凄い勢いで飛び付いてきた俺の兄貴ゾム
ゾム兄は抱きついても俺が筋トレして簡単に倒れないことを良いことに頭をすりすりして甘えてくる
「ゾム兄重いどいてくれへんか」
「やーだ」
「グルッペンに報告せなあかんで」
「んじゃ俺も行く」
まるで子供かとわがまま言うゾム兄にため息をつき、俺について行きたいんなら抱きつくの止めろと言うと渋々と離れた
コンコンと頑丈な扉を2回叩くと入れと言われ開ける
金髪で赤い目如何にも偉そうな男が睨むような目で俺を見ている
「グルッペン報告しにきたで
無事暗殺できたわ」
「ふむご苦労であった」
「あと因みに俺2回ノックしたやろ？その意味トイレやって」
するとグルッペンは吹き出してギャハハと笑う
勿論ついてきたゾム兄も同じく吹き出して笑う
「俺の部屋はトイレかよｯ」
「せやな次2回叩いたら入ってますって言うんやぞ」
「分かった分かった
よしA疲れただろうから早く部屋で眠ると良い」
「笑いながら言われてもなー」
俺もつられて笑いながらグルッペンの部屋から出て自室に戻る
「____で何でまだついてくんねん
風呂入りたいんやけど」
「消毒しに来たんよ」
「消毒？どういうい……んぐ！？」
いきなり頬を掴まれ口内にゾム兄の舌が侵入してくる
歯茎や歯をすべて舌でなぞられ俺の舌まで絡めたりと全てゾム兄に支配されたような感じだった
その度にぴちゃぴちゃと水の音が聞こえて恥ずかしくなり足腰がガクガクする
「……ぷはっ！はぁ、はぁ……ゾム兄……」
「ンフ消毒なのにもしかして気持ち良くなったん？それならベッドで過ごしちゃう？」
目を細めて笑うゾム兄に俺は男の股を蹴飛ばす
「痛ｯ！！Aお前、男の大事な所を蹴るなんて破廉恥！お婿に行けなくなったやないかもうAと結婚するしか……！」
「兄妹で結婚出来るか！はよ出てけクソ兄貴
」
赤くなった顔を隠すように風呂場に行って湯船に浸かる
「ほんとにゾム兄のスキンシップがやり過ぎてあかん……」
「あいつ癖で血が付いたナイフを舐めるから男の匂いがするんよ
そんで今日着てたクリーパーカーは洗濯しても匂い落ちんから捨てよ」
今日のゾム兄
「今日もクリーパーカーで俺とペアルックやな！……いつもそうやろ？でも俺の事好きじゃなかったらお揃いの格好せえへんやろ。ありがとーな」
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作者名：おかゆ | 作成日時：2018年12月31日 10時
