ドS★19 ページ20
電話がなった。
依頼やろかっ！
「忠義くん、とってー」
「はい！」
マルをいじって遊んでるAさんの代わりに俺が出た。
「もしもし、こちらSmile探偵事務所です。ご依頼ですか？」
うわぁ、なんか探偵って感じするわー！
でも、相手の声は聞こえない。
「あの、もしもし？」
え、無言電話？いたずらやろか。
「Aさん、イタズラ電話みたいですよ？」
「はぁ？ファックスじゃないの？」
「あぁ！ファックス！！」
ほんまにファックスやった。
「え、なんやこれ！」
《黒田Aへの挑戦状》
会社の金庫から100万円が盗まれた。次のヒントをもとに、犯人を見つけ出せ。
………
「なによ、誰から？」
「わかんないです。」
「ちょっと貸して。丸山、邪魔よ！」
「すいませんっ！」
あーあーマルが蹴飛ばされてる。
ただ、喜んどるからええか(笑)
にしても、ほんまになんやろ、このファックス。
依頼？でも、思いっきりイタズラっぽいし。
「Aさん、心当たりないんですか？」
「さぁ？知らないわよ。送ってきたのがバカっていうことはわかるけど。」
でも、挑戦状ってなんかあるから送ってくるんやないの？
Aさんは低レベルな問題ねってすぐに紙を捨てた。
「え、Aさんもうとけたんですか？」
「えぇ。逆にこんなの挑戦状でもなんでもないわよ。」
「すごい！さすがです！！」
マル、そんな褒めんでええって。
Aさんにまたなんかされるで。
「ちょっと、紙見せて下さいよ。」
「所詮バカのあなたなんかに解けるわけないけどね。」
失礼やなっ！
まだ問題読んでもないんやから！
「やるだけやってみます。」
「お好きにどうぞー」
最後に時間の無駄だと思うけどって付け加えて、Aさんは携帯ゲームを始めた。
「マル、一緒にやらへん？」
「はいはーい♪」
Aさんに言われっぱなしじゃ悔しいので、マルと一緒に解いてみよう。
Aさんが5分で解けるほど簡単なはずや！
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作者名：くるるん∞ | 作成日時：2015年12月17日 15時
