ドS★12 ページ13
「おはようございます。Aさん！」
「あぁ、おはよう。」
俺だけAさんより早くきて準備しとった。
今日はもう一人の助手を選ぶ面接がある。
俺の同僚も今日決まるってわけやな。
かわいそうやな…
現在8時30分。
「さぁて、あと30分でくるわね。楽しみ〜♪」
こっちは全く楽しみやないけどね。
今になって昨日のなんにも知らない人たちにAさんの相手をさせるなんて、なんか罪悪感が…。
「はぁー」
「なに？ため息とか。空気が濁る！」
Aさんにめっちゃ睨まれる。
睨んだ顔も綺麗やな…
って、なに見とれてんねん！
「すいません。」
「ため息ついていいのは私だけよ。」
なんやねん、それ(笑)
「忠義くんは、外で待ってなさい。イケメン助手候補をね♪」
「はいはい」
「あ、1つ。ライン、交換してあげてもいいわよ。」
なんでそんな上から目線やねん！
でも、信用してもらえたってことやな。
「ま、信用はしてないけど、仕事のためにね。」
「そうですか、でもまあよかったです」
結局信用されてないんかい！
でも、無事にAさんとラインの交換はできた。
それにしてもトップ画が趣味悪すぎやし。
Aさんのトップ画は、どうやら殺人現場の絵のようだ。
それも、かなりリアルでグロテスク。
毎回、この画像を見るなんて…
せっかく交換したラインも、開くことは少ないかもしれへんな。
「あなた、なんでカレーとカツ丼がトップ画なのよ！」
「美味しそうやないですかぁー！」
でも、カレーとカツ丼だけやないで。俺はかなりのバリエーションのある写真、もっとるから♪
「好きなもの食べ物しかないの？信じられない！」
「そんなん言うたらAさんもですよ！なんなんですかこの画像！！呪われそうで怖いじゃないですか！！」
「あなた、この良さもわからないの？本当ダメね。これ、マヤとペア画になってるの。私のは死体だけど、マヤのは殺人犯とその犯行の一部始終が描かれているのよ。」
なんて2人やねん！
「こんなのトップ画にするって、気持ち悪くないんですか！？」
「いいじゃないの。これはアートよ！むしろ癒されるわ。」
癒される！？
ほんまこの人精神的におかしいで。
猟奇趣味。黒井さんと一緒。
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作者名：くるるん∞ | 作成日時：2015年12月17日 15時
