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ビーッ! ビーッ!

カルデア内に、警報音が鳴り響く。

管制室に駆け付けた藤丸立香とマシュは、モニターを見て厳しい顔を見せるダ・ヴィンチちゃんと所長に息を呑む。

「ダ・ヴィンチちゃん、何があったの?」

「ああ、立香君。たった今、カルデアのセキュリティに侵入者が入ってきてね」

カルデアのセキュリティは、生易しいものではない。
それを突破するなど・・・。

「しかも、奴さんは招待状まで残していったのさ」

「招待状?」

これだよ、とダ・ヴィンチちゃんが表示したのは
一つの動画。

表示された動画には、かのアルトリア・ペンドラゴンによく似た顔立ちの少女が映っていた。

《人類最後の砦、カルデアのマスターよ。あなた方を、我々の理想郷に招待しよう。
期限は、明日の午後二時まで。あなた方が来なければ、カルデアがどうなるかは判るだろう。それでは、待っていますよ》

招待状というより、最早脅迫状である。
しかし、明日の午後二時までにその異聞帯行かなければならないのだ。

そんな直ぐに、異聞帯の位置が特定できるのだろうか?

「おやまぁ。ご親切に、異聞帯の足跡を残してくれたよ。随分と変わった敵さんだね」

「これは、我々を誘い込もうとしているようにも思えるな」

ダ・ヴィンチちゃんが面白がってそう言うと、ホームズがパイプを蒸かしながら補足する。

確かに、誘い込もうとしているのか・・・?

「ともかく、立香君とマシュは、明日に備えて万全の準備をしてくれ」

「うん」「はい」



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作者名:ぶどうあめ。 | 作成日時:2019年4月14日 19時

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