恋愛げーむ[Ryosuke]

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『はぁ、はぁ、』







校門を出てしばらく歩いて。




さすがに苦しくなって止まる。









…昔のことを思い出しただけでこんなになるなんて。









いつの間にか止んでいた雨は
ドヨンとした空気だけを残していった。





『はあ、はぁ、うっ、』



｢あれ、Aさん…？｣







後ろから声をかけられて、振り返る。








『…岡本、くん』



圭｢よかった、俺のこと覚えてくれてた。｣



『…はあッ、！』






どうしようもなくて思わずうづくまる。







圭｢えっ、大丈夫？
ちょっ、Aさん!?｣







間一髪のところで岡本くんに抱き抱えられる。







『はあ、はあ、はぁ、』



圭｢過呼吸、かな、
ゆっくり吸ってー、吐いて…そうそう、｣







岡本くんに背中をさすられて深呼吸をしているうちにやっと安定してきた。









『ごめん、なさい、』



圭｢全然いいよ、困った時はお互い様!!

大丈夫？家まで帰れる？｣



『…多分、』



圭｢あ、俺だと気まづいだろうし、
山ちゃん呼んで((ダメ…！！｣



『山田くんは、ダメです…』








岡本くんはさすがに驚いたみたいだったけど、
何も言わずに笑ってくれた。









圭｢ちょっと公園で休憩していこっか。｣

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