秘密を教えて…？[HSJ]

203時 ページ5

[裕翔side]







裕｢ね、ねぇ！｣




美紅｢ん？あ、裕翔くんか！
どうしたの？｣




裕｢えっと…隣、いいかな、｣




美紅｢あ、隣ね！
はいはい、どーぞどーぞ！｣









快く一人分の席を開けてくれる美紅ちゃんは、
やっぱり想像通り、っていうか、なんて言うか。









美紅｢でも、急にどうしたの？｣




裕｢あ、いや、全然喋ってないから、
話してみたいなぁ、って。｣




美紅｢あー確かに！

裕翔くんってさ、すごい大人っぽいけど、何歳なの？｣





裕｢んーとね、1歳！｣





美紅｢い、1歳？
なにそれ、なんの冗談？｣





裕｢あ、ごめんごめん、23だよ。｣









危ない危ない、
うさぎのまんまの年齢じゃダメか。









美紅｢23!!私より全然年上じゃん！

え、なんかスゴイ同い年くらいかと思ってたけど…
意外と大人なんだね。

どっかに務めてるの？｣




裕｢務め…え？｣




美紅｢…働いてないの？｣




裕｢あ、あぁ、働いてないよ。｣




美紅｢は、働いてないんだ…

え、じゃあ平日とかって何してるの？｣




裕｢ヘイジツ…？｣





やばい、人間の言葉、全然わかんないよ…








美紅｢え！？
えーっと、Aが学校に行ってる日？｣





裕｢あぁ、Aがいない時は、

適当に街ブラブラしてたり…

家でのんびりしてたり、

知り合いの家行ったりかな。｣






美紅｢…あー、なんか楽しそうだね。
自由に生きてる、って感じ？｣









やばい、なんか、ひかれてる!?

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