231時 ページ33
『ここの公園？』
私ですらなかなか来ないこの公園に、
雄也はルリちゃんと会うため、毎日来てたって。
今日は雄也と共に、
頭脳派の侑李も連れてやって来た。
侑｢ちょっとさ、雄也、あの人の近くに行ってみてよ。｣
目的の人物はベンチにぼーっとして座ってた。
侑｢いい？僕が背中に乗ってるから、
雄也の毛を引っ張ったら小さく吠えるんだよ？｣
侑李が何を考えてるかはわからないけど、
侑李の事だから確実に成功するだろう、って思ってた。
侑｢行ってくる。｣
数分後、1人と二匹の様子を見ていると…
｢おいっ！どこやったんだ！
お前がどこかへ連れてったんだろ!?｣
遠くから見てる私からも聞こえて、
公園中の人が見てた。
次の瞬間──────
──ｷｬﾌﾝｯ!!
『──────っ!!
雄也!?』
──────雄也が蹴られた。
『辞めてください!!』
｢お前の家の犬か？
躾がなってない！
それと、私の犬をどこやったんだ！｣
『知りません！失礼します！』
足早にその場を逃げる。
侑｢ごめん…｣
雄｢どうってことねぇよ。
それより分かっただろ？
あのじぃさんがどんな人か。
確かにルリを探してた。
でも、ルリを返したって、きっと同じことをする。｣
『雄也…
って、血が出てるじゃん！』
雄｢ん？あ、ほんとだ。
別にこれくらい…｣
『ダメダメ!!はい、絆創膏！
剥がれちゃうとダメだから、
今日は人間のままで帰ること！』
雄｢…ﾁｯ、分かったよ。｣
侑｢…にしても、このままじゃあの子は返せないね。｣
『どーするか…』
雄｢とりま、ルリの意見聞かねぇと分かんねぇだろ。
帰ろーぜ。｣
侑｢ねぇ、雄也ってさ、もしかして…｣
『あー！侑李！
それは多分本人が気づいてないから言わない方が…』
侑｢え？なら尚更…｣
『もしルリちゃんが私達の家を出る時に、
離れられなくなっちゃうでしょ？』
侑｢あ…｣
雄｢何の話？｣
『何でもない！さ、帰ろー？』
侑｢うん！｣
雄也がきっとルリちゃんのことを好きってことは、
本人が気づくまで黙っておこう。
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ちぃ(プロフ) - やぶひかloveさん» 大変お待たせしてすみません!!たった3話ですが、移行の分も合わせて更新させていただきました。これからもよろしくお願いします！！ (2017年9月7日 7時) (
レス) id: ca993a15ce (このIDを非表示/違反報告)
やぶひかlove - 続きが見たいです!! (2017年9月1日 23時) (レス) id: d36bb4c71e (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - ききさん» お待たせしてすいません…汗コメント、すごく嬉しいです！これからも応援して頂けると幸いです!! (2017年5月8日 8時) (レス) id: ca993a15ce (このIDを非表示/違反報告)
きき - 早く続きが読みたいです。更新頑張ってください！ (2017年4月20日 21時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - ももちねさん» コメント有岡です！更新遅れていて、ほんとに申し訳ありません泣そのようなコメント、とても感謝します！これからも応援よろしくお願いします！！ (2017年2月21日 19時) (レス) id: ca993a15ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ
| 作成日時：2016年12月11日 22時
