秘密を教えて…？[HSJ]

224時 ページ26

『あっ、もうこんな時間！』









あれから数日、

もうすぐで12月にはいる11月下旬。








『えっと…ご飯ご飯…、慧、起きてっ！！』



裕｢Aー、暖房つけてもいい？｣



『あ、うん！
テレビの横にリモコンあるから！』



雄｢ご飯ある？｣



『あ、うん！
おかかも新しいの買ってきたよ。』









いつものようにドタバタの朝。






『じゃあみんな、行ってきます！』




侑｢いってらっしゃーい｣




慧｢AAA…！！

今日何時！？｣




『あっ、今日は5時間だから4時くらいに帰るよー！』




慧｢わかった、待ってる！｣









お弁当箱片手に慌てて飛び出すと…







涼｢おはよ、遅刻少女？｣




『ごめんっ！！』









電信柱に寄りかかって携帯をいじる涼介が、
こっちを見ずに言う。









涼｢そんなに大変なら、
Aの分のお弁当、作ってきてあげよっか？｣



『えっ、ほんとに!?』



涼｢俺、朝は強い方だし、
一人分も二人分も変わんねぇだろ。｣



『じゃあお言葉に甘えて…』







忙しい朝に、お弁当箱ひとつ減るだけで、
すごく楽になりそう。









いつもの大貴との待ち合わせ場所に来ても、
彼が先にいるはずなくて。









大｢Aー！！！
おはようっ!!!!山田も!!!!!!!!!!!!!

ごめんんん！！！！！！！！｣





涼｢お前は朝からうっせーんだよｗ｣






大爆音と、ピンッとはねた前髪とともに登場。






大｢なになに、何の話してたの？｣








前髪を直そうと引っ張りながら聞いてきた大貴。







『涼介が私のお弁当箱作ってくれるんだって。』



涼｢あーあ、嫌な予感するなぁ…｣



大｢山田っ、俺の分も！！｣



涼｢やっぱり。｣






やっといつもの落ち着いた時間がやってきた。

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