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223時 ページ25

[侑李side]






侑「────ここ。」









連れてきたAの家の玄関。









ここで人間にならずに家に入るすべはない。









侑「どんな姿になっても、僕だから。

怖がったりして逃げないでよ。」



父「怖いものか、どんな姿でも息子だ。」









その言葉に安心して、姿を変える。









母「…なんてこと…」









驚く母と姉に対して、
宣言通り、ピクリとも動かない父。









父「…カッコイイ、素敵な人間だ。」






その一言だけを呟いて。









人間の姿になって、
いつも通り、植木鉢の下から鍵を出す。









──ガチャッ









家を開けると、安心する香りが漂う。









『侑李っ!』





Aが飛びついてきて、
少しよろけつつも支える。






慧「あ、知念!

今日俺さ、半分くらい餃子作ったんだけどさ、
ほとんど失敗しちゃったわ!」



雄「だからやらない方がいい、って言ったのに。

やっぱ餃子はちゃんと包んだ方がいいって。」









何も言わずにみんなが来てくれて、
ほっとひと安心。









侑「あれ、裕翔は?」



裕「こっち、こっち!」







何故か僕達と同じタイミングで帰ってきたらしい裕翔。







裕「ほらほら、みなさん入ってくださいよ!」




『裕翔、ありがとう!』




裕「これぐらいなんてこと!って思ったんだけどさ、
一緒ににんじんも買ってきちゃった!」





『いいよ、ご褒美に後で切ってあげる!』





裕「よっしゃー!!」









なんだ、みんな気づいてたんだ。






“皆さん” って言った裕翔が持つ袋には、
ネズミ用のご飯。









『こんにちは、
えっと…侑李のお父さんと…お母さんと…
あ、お姉さんですか!』








早速挨拶までしちゃって。









『侑李っ!』





侑「…ん?」






『家が騒がしくなるよ!
これからもよろしくね?』









侑「…当たり前でしょ。」

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ちぃ(プロフ) - やぶひかloveさん» 大変お待たせしてすみません!!たった3話ですが、移行の分も合わせて更新させていただきました。これからもよろしくお願いします!! (2017年9月7日 7時) (レス) id: ca993a15ce (このIDを非表示/違反報告)
やぶひかlove - 続きが見たいです!! (2017年9月1日 23時) (レス) id: d36bb4c71e (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - ききさん» お待たせしてすいません…汗コメント、すごく嬉しいです!これからも応援して頂けると幸いです!! (2017年5月8日 8時) (レス) id: ca993a15ce (このIDを非表示/違反報告)
きき - 早く続きが読みたいです。更新頑張ってください! (2017年4月20日 21時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - ももちねさん» コメント有岡です!更新遅れていて、ほんとに申し訳ありません泣そのようなコメント、とても感謝します!これからも応援よろしくお願いします!! (2017年2月21日 19時) (レス) id: ca993a15ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぃ | 作成日時:2016年12月11日 22時

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