秘密を教えて…？[HSJ]

200時 ページ1

『大貴っ！！』








終わった瞬間、一緒に脇にはけた大貴を振り返る。









大｢へへっ、やっちゃった。｣









照れ笑いをする彼にキュンとしたけど、


何でこんなことしたのか気になる。









大｢だってさ、山田ばっかずりぃもん。



あーあ、俺が彼氏なのに、

フリでも彼氏じゃないやつとキスするって、

ずっと我慢してたんだぜ？｣




『そう…？』







でも、確かに、

大貴と私じゃない誰かがキスしてたら

もちろん嫌だし、

フリでも嫉妬しちゃうかも。









そう私が考え込んでいると、

ふと大貴が私の背中越しに何かを見つけて、

みるみる表情が変わっていった。









大｢やべっ、A逃げるぞ！｣









後ろを確認する暇を与えずに、

私の腕を引っ張った大貴。






その答えはすぐに聞こえた。









光｢有岡ああぁぁぁぁ!!!!!｣






大｢やっばい、メチャ怒ってるよ…!!｣




『八乙女くんにも言ってなかったの？』




大｢だって、言ったら笑われるだろうし、

採用してくれないだろうし…｣




『あれ、でも八乙女くん、

怒ってるわけじゃないみたいだよ？』





大｢え？…わっ、｣









前を走っていた彼に声をかけると、

急ブレーキをかけたもんだから

勢いよく頭突きしてしまった。








『うぅ…あ、ほら、笑ってる。』









後ろを振り返ると、
ニヤニヤしながらこっちに手招きする八乙女くんの姿。









大｢…いやっ、逆に怖いけど！｣







『ほら、行こう？
大丈夫だって！』









子供みたいに駄々をこねる彼を無理やり連れ戻した。

201時→

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