◯ 願いを込めて ページ25
「ただいまー…ってA?!何泣いてるの?!」
気づいたら泣いていたらしい。
シゲくんが私に駆け寄って、頭をよしよしってしてくれる。
「ごめんねシゲくん〜、シゲくんに恋人がいたなんて知らなかったの、私合鍵もらったから思い上がって、ごめんね〜」
「…え?いやちょっとまって、なに、え?」
「だって、左足のアンクレットって、恋人がいるって意味なんでしょ?
私に勘違い早く気付けってことだよね、もう出て行くから」
「待って待って何でそうなるの、A勘違いしてる」
「やっぱり勘違いしてたんだ」
「いやそういうことじゃなくて!!
なんでその恋人、が自分って思わないの?!どうして?!」
なんか半笑いしてるシゲくん。
「…だって、付き合おう、って言ってないし言われてないもん…」
びっくり顔をしたあとにシゲくんは顔を緩ませて私のほっぺをぎゅーって両手で挟んだ。
「なにー」
「…てっきり言わなくてもそうなってるんだと思ってた。
俺がAのことすっげえ好きなの伝わらない?
…俺は付き合ってると思ってたから。改めて、付き合おう?」
真剣な眼差しで言われたもんだから、私はみるみる茹でダコになる。
そしたらシゲくんが笑い出す。
「返事は?」
「私なんかで良ければ」
そしたらぎゅーって私を抱き締める。苦しい。
「だーから、Aじゃなきゃダメなの。」
夢を見てるみたいだな。って。
いつものだらだら感のない、甘ったるい感じ。
ついばむようなキスをして、微笑んだ。
231人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるる(プロフ) - にゅーすパーナさん» コメントありがとうございます!とても嬉しい言葉の数々で感激です(;_;)マイペース更新ですが、よければこれからも暇な時にキュンキュンしにきてください\(^o^)/ (2017年7月24日 18時) (レス) id: d109beab4d (このIDを非表示/違反報告)
にゅーすパーナ(プロフ) - コメント失礼します!!ほんとにキュンキュンします!死にそうです!何回も何回も読み返しても飽きないし、これからも更新楽しみにしています!頑張ってください!応援してます! (2017年7月23日 20時) (レス) id: dd224d7d22 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - シゲまきさん» コメントありがとうございます!ゆっくり更新ですがこれからも癒されてください(^◇^)笑 (2017年3月26日 0時) (レス) id: 2ed0ee93c3 (このIDを非表示/違反報告)
シゲまき - るるるさんの作品に癒されました! 感謝です!w (2017年3月20日 20時) (レス) id: 0e35fa6563 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:るるる | 作成日時:2017年2月23日 1時