Love From NEWS

☆ デート ページ17

思いがけない突然の告白に口があんぐり開いてしまった。そして塞がらない口。



「ぶふっ、なにその顔！…A？」

「いや…驚いちゃって。今別れたいとでも言われるのかと思ったから」


思わず涙がはらりと流れる。
すかさずこぼれる涙を祐也くんは指で掬った。

そしてまぶたにキスを落とされる。



「俺、Aを逃がす気も手離す気もないよ？」



さらりと言われた言葉が私の胸を突き抜いて、どきどきが絶好調。




黙って見つめていると、祐也くんの顔が近づいてきた。そして、ふわりと柔らかいキスをする。

祐也くんの髪の毛に手を伸ばしてみたけど、ライブ終わりで汗で濡れていた。



まだ余韻の漂うこの会場で、
ついさっきまで沢山のファンが見ていたこのステージで、
いけないことをしてるみたい。



「いつまでも、俺のお姫様でいてください」

「…私でよければ」

「Aしかよくない」



優しい王子様でもアイドルでもない目に変わる。近づいてくる艶やかな瞳に飲まれるように、目を閉じる。
ステージの上でキスを重ねる。

こんなデートも悪くないかな、なんて、単純な私は祐也くんでいっぱい満たされる。



触れるところから熱くなって、寂しさなんて溶けてった。

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