雀の涙。

彼の名。 ページ4

Aside

昼休み、私は今廊下を歩き回っている。何故かというと、美空と七海が探して名前聞いてこいとか言って、私を冷やかしてきたからである。そんなことにノってしまう私も私で馬鹿なのだが…。

A「どこにいるんだろ…。」

と、呟いた。そのとき、ポツリと一人で読書している彼が目に入った。思わず「あ…」と小さく言ってしまった。少し時が止まったように感じた。

？「…どうかした？」

突然声をかけられて「ひゃい！！？」とマヌケな声を発してしまった。マジでヒビった。そんな私を見て、彼はクスクスと笑った。

A「ご、ごご、ごめんなさい！変ですよね！突然現れて、ボーッと貴方のこと見てたの！すみません！」

？「いいや、大丈夫。君は僕を探してたんだよね？どうかしたの？」

この人、なんで探してたのが自分だって分かったの？また例の推理？心理学とか好きなのかな…と思った。

A「いや、その、嫌だったらいいんですけど、お名前教えていただけませんか…？」

？「なんだ、そういうことか。別に嫌じゃないよ。僕は五十鈴大智。君は？」

A「わ、私？私は水鳥川Aです…。その、以前はありがとうございました。」

大智「どういたしまして。また何かあったら僕で良ければ聞いてね。」

A「すみません、ありがとうございます！」

と、ペコペコと頭を下げた。その後、少しだけお互いについて話して、次の授業に向かった。

君の名。→←名前。

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