雀の涙。

恋。 ページ20

Aside

『ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ』

と、不意にインターホンが鳴った。

美空「お！来た、来た！」

と、美空が立ち上がり、玄関へ向かった。少し経った後に戻って来た。美空の横には、景和が立っていた。

A「おお！景和！おひさー！」

景和「久しぶりだね。Aちゃん。」

景和と会うのは、4ヵ月ぶりだった。こんなに少しの間なのに久しぶりに感じてしまう。

美空「あ、顔色戻ってる！」

A「は？！何が顔色戻ってるなの？！」

景和「な、何のこと？」

美空「あのさ、ホラ、Aが仲良かった先輩おんじゃん？最近卒業式以来、久しぶりに会ってさ！「あーー！！！もうやめて！」ﾓｺﾞッ」

景和「へぇー！良かったね！」

A「んも！何が良かったね！だよ！」

景和といい、美空といい、七海がいなくてもこのからかわれ様とは……。景和は多分善意なんだと思うけど……。

美空「でもさ、さっきも言ったけどさ、どうせ好きなんでしょ？」

A「な"っ！だーかーら！違う！…………と思う。」

美空「と思うって説得力よw」

景和「へぇ〜。恋するっていいね〜。というか、俺は眼中に無かったんだ………w」

A「え、景和はタイプじゃなかったからw」

景和「え、酷っ！！」

あーもう。顔がずっと熱い………。美空のヤツめ………。やっとあの話から離れられたと思ったのに。ホント嫌。私、やっぱり彼のこと、好きなのかもしれない。

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