Strawflower《番外編》

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『あのね…』





外の景色を眺めているとふとAが口を開いた

Aの方を見ると少し、唇が震えていた





『私が活動休止をしてみんなから離れていた時、特にみんなは私が居なくなったところで気にしてないって思っていたんだ』




ぽつりぽつりと話してるAは手をぎゅっと握っていて、何かを我慢しながら話しているような感じであった





『でも、ミョンホとジュニオッパが中国で仕事をしに行くって聞いてから、凄く不安な気持ちになって



仕事をしに行くだけだから帰ってくるんだろうけど、離れていっちゃうんじゃないかって凄く不安になったの




みんなから離れちゃった時、こんなに不安な気持ちにさせてたんだって思ったら申し訳なくなっちゃった』





ふふっと笑いながらごめんねというAの表情は、笑い声とは裏腹に凄く寂しそうであった

Aが行かないでという気持ちを濁して言うのは罪悪感からだったのかもしれない






「うん

Aが急にいなくなった時凄く不安だったよ





でもね、Aが本当の気持ち言ってくれないことも不安なんだよ

だからもっと自分の気持ち言っていいんだよ

正直、Aから寂しいって言ってもらわないと僕は悲しいな」





そう僕が少しちょけたように言うとAはふんわり嬉しそうに笑って僕の隣に腰掛けた





『ありがとう






私、ミョンホに中国に行って欲しくない

でも大切なお仕事だから、ずっと待ってるよ

だから、ちゃんと帰ってきてね』





うん、と頷くとAは嬉しそうに笑った

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