星に手を伸ばす2 (ページ10)

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クプスさんは練習室の扉を開けて、鍵を渡してくれると思いきや、一緒に練習室の中に入ってカバンを置いてストレッチを始めた

『クプスさんも使うんですか…？』

「うん」

『でも、さっき練習室使わないって…』

「そうでも言わないと練習室に来てくれないかと思って

ソアさんに聞きたいこと実はいっぱいあるんだ」

もしかして、ホシさんのことだろうか

私に話したいことなんてホシさんとの関係がバレてしまった、ということしかありえない

私はソロだから迷惑がかかるのは1人かもしれない

けれど、ホシさんはグループだ

13人全員に迷惑がかかってしまう

「ホシのこと
きっと、ソアさんも何となく分かってるよね」

分かっている

ホシさんにもSEVENTEENのみんなにも迷惑をかけてしまっていること

「うん、その表情なら分かってるみたいだね

ホシと何があったかは全部聞いた
無理やりあいつが始めたことだし、結局はちゃんと曲が作り終えたら関係は終わってた

けど、ソアさんもホシも本当にそれでいいの？」

『…え、……』

クプスさんが言っていることをすぐには理解することが出来なかった

ホシさんとこのままでいい？

私はずっと追い続けた夢を捨てる覚悟でホシさんと一緒にいたいと思える自信が無い

それなのに、いつも毎日考えてしまうのはホシさんのことばかり

「ハニに何か言われたかもしれないけど、2人が、幸せな事が1番大事だよ」

『っ……、でも、もし、元の関係に戻れたとしても、皆さんにも迷惑をかけてしまいます』

「それでも、俺は2人が、メンバーが幸せなことの方が大切だよ

それにSEVENTEEN全員で2人を守る」