星に手を伸ばす

・ ページ42

『オッパ、どこまで行くの？』




ソウルから離れ中々見慣れない街並みが見える場所まで来たが、オッパはどこへ行くかは教えてくれていなかった

知らないワクワクと知りたいという気持ちが入り交じって聞いてしまったが、オッパには内緒と言われてしまった






「きっとソアが気に入る場所」







そう言いふふんと鼻を鳴らしたオッパは相当自信があるのか、もちもちのほっぺたが更に膨らんだように感じる






それから数分

車で走っていると海岸が見えてきた







『オッパもしかして…』





「うん、連れてきたかった場所はここ」







そう言い車を停めて外に出ると、少し肌寒かった

海岸の近くにはほとんど誰もいなくて、波の音と私たちが砂浜を歩く音しかしなかった




夕焼けのおかげでか、オレンジに見える海はとても綺麗であった





「こういう景色見るのも作詞にいいんじゃないかなって」






ぼーっと海を眺めていると気がついたらオッパが私の隣に来ていた






『スニョンオッパ、本当にありがとう』





そう言うと満足そうに頷き私の手を握った

海風で少し冷えた私の手に触れたオッパの手は暖かった

JH→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す