Strawflower《ナナツアー》2 (ページ5)

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MG side

ふわふわとした意識の中で誰かに頭を撫でられているような感覚がした

誰かは分からないけれど、その手が暖かくてずっと触れられていたいと感じていた

数秒だったかもしれないが、頭を撫でられている感覚に身体を委ねていると手が止まり、暖かい感覚がなくなってしまった

その感覚が無くなって欲しくなくて、重たい瞼を閉じながらも空中でその手を探した

『…起きてたの？』

手を捕まえると、Aの声が聞こえた

あの暖かい手はAだったのか

そう思いながら目をゆっくりと開けると、ふにゃりと笑ったA

「待ってたのに、寝ちゃった」

『ごめんね
思ったよりご飯が美味しくて』

そう言いながら俺の手をぎゅっと優しく握る

きっと本当は会いに来て欲しいという俺の言葉にめんどくさいと思っていただろうに、そんなことを感じさせないAの優しさが暖かく感じた

「寝る…？」

『うーん…』

朝が苦手なAが早起きして眠くないわけが無いのに

それに今も瞼を擦って眠そうにしている

「ちょっとだけでもいいから」

Aの腕を引っ張り無理やりベッドに寝かせると、はあ…とため息をついてしまった

少し無理やりすぎただろうか

心配になり隣に寝転がったAを見ると、Aは俺の顔を見つめていた

『寝ないようにしようかなって思ってたのに、ミンギュに誘われちゃったらしょうがないね』

そういたずらっ子のように笑い、おやすみと言い目を閉じたA

数分経つとすぐに寝息を立てて寝始めた

やっぱり眠かったのだろう

気持ちよさそうに寝ているAの頬を優しく撫でて、腕の中にAを抱きしめると、嬉しそうに笑ったA

愛おしい気持ちのまま俺も眠りにつくことにした