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『オッパ!ここ凄く綺麗だよ!
写真撮らなきゃ!』
そう言い俺の手を引きながら浮き足立っているA
さっきまで少ししんみりしていたのに、外に出た瞬間綺麗な景色を見て気分が晴れたみたいだ
心配していたから、安心した
Aが俺に自身のことを話すことが少ないから、尚更心配になってしまった
街を見ていると出店があり、可愛いらしいマグネットが売っていた
みんなはワイン祭りにいるし、こういうものを買ってお土産にするのも悪くないだろう
欲しいかは分からないけれど、もし要らないのなら俺が貰えばいいし
そんなことを思っていると、Aが俺の顔を覗き込んだ
『買いに行く?』
「いいの?」
『うん
景色はまだ撮れるかもだけど、売り切れちゃうかも』
そう言いAは俺の手を繋ぎ、その店へと足を進めた
『I want……this…?…and……んー…どれも可愛いな…』
俺が気になっていたのに、気がついたらAの方が真剣にマグネットを見ている
Aも好みのがあったみたいで良かった
少し拙い英語で、店員さんに話しているAを見ると、成長を感じた
昔は、あまり知らない人と話すことが苦手だったのに、今は顔を見ながらしっかりと話せている
しかも海外なのに
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作者名:ふちゃ | 作成日時:2024年2月24日 0時