Strawflower《ナナツアー》2 (ページ22)

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オッパの話を聞いてこれはチャンスだと思った

正直これ以上お酒を飲んでしまうと、自分の身体にも精神的にも良くない

それなら街をぶらぶらしようかと思っていたのだ

1人で街を回ることに寂しく感じていたし、オッパが良ければ一緒に回りたいと思った

『オッパ、私も、その、一緒にいいですか？』

私がそう言うとオッパは嬉しそうに微笑み頷いた

その返事に一安心したのもつかの間

「そう言えば、サングラスなんでしてるの？」

オッパがそう言い、私のしているサングラスに手を伸ばした

まずい

泣いていたことはあまり知られたくない

こんなに楽しんでいるのに、私の自分勝手な気持ちでオッパを心配させたくないのだ

『あ、だめ！
今目が浮腫んでるの
この顔が放送されたらもうアイドル出来ないよ…』

「何言ってんの…」

オッパの手を握り、そう言うと、面白そうに笑ったオッパ

このままオッパの手を握り、サングラスに手を伸ばされないようにしないと…

「まあ、変に悩まいようにな」

そう言いオッパは私の手を繋いだまま、スマホを触り始めた

オッパにはバレてしまったみたいだ

いつバレていたのだろう

不思議に思いながらも、オッパが気を使って深く詮索しないことに安心した