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ワイン祭りで特に準備するものもないし一足先に支度を終えリビングでスマホをいじっていると、ジュニが焦ったように俺を見つける、サングラスを貸してほしいと言った
「別にいいけど、何かあった？」
サングラスを渡しながらそう聞くと、焦ったように何かを言おうとして口をパクパクさせている
そんなに焦って何があったのだろうか
「あー…もう着いてきて！」
ジュニはそう言い俺の腕を無理やり引っ張り急ぎ足でどこかへと向かい始めた
「とりあえず、その、このサングラスはAに貸してあげて」
「え？」
ジュニが使う訳ではないのか
Aがジュニをパシるようには思えないし…
ジュニは緊張しているのか一呼吸置いて扉を開いた
そこにはミョンホの肩に寄りかかって何かを話しているAの姿があった
ジュニが来たことに気がついたのかAが俺達の方へ視線を向ける
ゆっくりと振り向いたAの目は赤くなっていた
泣いていたのだろうか
何かあったのだろうか
知らないうちにまた何か1人で抱え込ませてしまったのだろうか
また、俺達の前からいなくなってしまうのでは無いだろうか
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作者名：ふちゃ
| 作成日時：2024年2月24日 0時
