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MH side
Aがお酒を飲むとスンチョリヒョンにベッタリになることはみんな知っている
だから、Aがこの番組でお酒を飲んだ時にヒョンの名前を呼ばないことに驚いた
どれだけ楽しんでいても、お酒が回ってきたらヒョンに会いたくなるのに
不思議に思いながらミンギュとスングァンに取り合いされているAを見つめていると、しれっとスングァンの腕の中から抜け出してどこかへ行ってしまった
Aの事で言い合っているのにAが居なくなったことに気が付かないなんて…
それよりも、どこへ行ったのだろうか？
Aの後を追うと、リビングへ行き、何かを持って自分のベッドの部屋に行ってしまった
その背中を見ていると何故だか不安になってしまい後を追うように部屋に行こうとすると、ジュニヒョンがAの部屋の前にいた
「ヒョン」
「ミョンホ…
何かあった？」
絶対Aに用事があるのにそれを表情に出さないヒョン
Aの気持ちに敏感なヒョンなら何か感じ取っているのだろう
僕が感じ取ってしまうぐらいだから
「ヒョン、Aが心配？」
「……うん
多分、スンチョリヒョンがいなくて寂しいって感じてるんだ」
ヒョンは寂しそうに僕から目線を逸らしてそう言う
「じゃあ、僕達がそばにいないとだね」
何を迷っているのだろうかこのヒョンは
Aの寂しさを埋められるのは僕達メンバーなのだ
気が付いたのなら直ぐにその寂しさを埋めなきゃ
驚いているヒョンを無視して、僕はAの部屋の扉を開けた
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作者名：ふちゃ
| 作成日時：2024年2月24日 0時
