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宿に帰るともうみんな起き始めていた
そして、キッチンからいい匂いがする
「俺先寝るから来てね」
帰りの車の中で、特に約束した訳でも了承した訳でもないのに、ミンギュが私にそう言い、自室へ向かって行った
一人で寝るのが寂しいのかなと、ミンギュが可愛らしく思えて、行けたら行くと返事をすると、少し不満そうな表情をする
「待ってるからね」
結局、念押しするかのように扉の前でそう言い部屋へと入って行ったミンギュ
眠くなくても、ミンギュの様子を見に行くのもありかもしれない
そう思いながら、いい匂いのするキッチンへと足を進めることにした
「おはよう」
キッチンへ向かうと、ウォヌオッパば嬉しそうにご飯を見ながら選んでいた
『おはよう
わあ…全部美味しそう…』
「A、このクロワッサン美味しそうだよ」
美味しそうなビジュアルと匂いに釣られていると、いつの間にかキッチンに着ていたジュニオッパがキラキラとした瞳でそう言った
確かに美味しそうだ…
これは食べなきゃだな…
そう思い、何個かパンをお皿に取り、キッチンで食べようとしていると
「A、外綺麗だから外で食べよう
ジュニもいるよ」
キッチンでうろうろしていた私を見つけてか、ウォヌオッパが声をかけてくれた
その言葉に甘えて、ウォヌオッパとジュニオッパと朝ごはんを食べることにした
「昨日みたいに寝ないようにね」
私をからかうように言ったウォヌオッパの肩をつつきながら、ゆったりとした朝を過ごすのはいつぶりだろうかと、幸せに感じた
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作者名：ふちゃ
| 作成日時：2024年2月24日 0時
