恋の行方。2

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ドゥル「A、誕生日おめでとう」








こうして一緒に誕生日を祝うのはもう10回目だ。





私は今日で26歳になった。








結婚はまだで…
サンドゥルがプロポーズしてくれるのを待っている。








去年こそはプロポーズしてくれると思ってたのにまだみたいで…






なぜサンドゥルがなかなかプロポーズしてくれないかというと…






ドゥル「じゃあ、仕事だから行ってくるね」







サンドゥルはアイドルをしてるから。






クリスマスなんて毎年コンサートで、20歳の誕生日以来一緒に過ごしてない。







A「いってらっしゃい…」







もちろん私たちが付き合ってることも秘密だし、世に出回ったら私もサンドゥルもどうなるか考えただけでも恐ろしい。






結婚したらもちろんニュースに取り上げられるだろうし、人気だって落ちる。






それを考えると結婚したいだなんて言えない…









私は今年も1人のクリスマスを誕生日を過ごす。







21歳のとき、クリスマスコンサートのチケットをもらったから行ったものの あまりのサンドゥルの人気とファンの女の子とイチャイチャしてる姿をみるのが辛くてそれ以来一度も行っていない。






A「はあ…」








サンドゥルと結婚したいだなんて
夢みたいなことなのかな。



どんどん遠くに行ってる気がして怖い。








…もう1度行ってみようかな







私はサンドゥルにもらったチケットを手にとって眺めた








よし、いこう！








そう決めて、オシャレな服に着替えて
イルミネーションの綺麗な外へ出る。







周りを見渡せばカップルばかりで切なくなる。






私だって素敵な彼氏がいるもんと自分に言い聞かせて、コンサート会場へ向かう。








サンドゥルにはいかないって言っちゃったから、まさか来るとは思ってないだろうし私に気づいてくれないだろうな。







開演ギリギリについて、席へ座る。





関係者席だけどそんなに近いわけでもなく、真ん中あたりの席。







ここじゃ絶対気づいてもらえないよ…

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